Googleアナリティクスの使い方(上級:実践編)

Googleアナリティクスの使い方(上級:実践編)では、Googleアナリティクスから課題をどうしたら発見できるのかを説明していきます。

課題を見つけるための大事なことは2つあります。
1つ目は、概要から詳細といった視点でデータをみます。
2つ目は、目的をもって分析をすることです。
3つ目は、目的を持った後に自分でイメージしてみることです。

たまに私もやってしまうのですが、気になるところから分析を始めていることなんてありませんか?そしてその結果、深掘りしてなんか良さそうな回答が出たものの、このデータって何に使えるのか・・・。そうです。興味本位からのデータ分析はたまに良いこともありますが、基本的には時間の無駄遣いになります。

そのため、まずは習慣として、目的をもって分析をすること、概要から詳細といった視点で分析を行うようにすることを行うようにしてください。

目的がわからないという方は、下記のことについてまずは見て行っても良いと思います。

 ・会社のビジネスゴール(売上、問合せ)を増やすために、
  自分が社長になったら、どんなデータが必要なのか頭で一度考えてみる。

データを見るときに、よく悪い数値がないか目がいってしまうことはありませんか?もちろん悪い箇所を見つければその問題となっている箇所はどこなのかを見つけて改善することもありですが、実は良い点をみることも大事です。良い点はアプリやサイトの利用者にとって有意義に利用してもらっているので、さらに伸ばすためにはどうすれば良いのか。

それでは、まずは概要から詳細という視点をもっていただくために、具体的な見方を説明します。
Googleアナリティクスの見方の流れです。

集客 → 行動 → 目標

まずは「集客」の見方についてです。
[集客]→[すべてのトラフィック]→[チャネル]レポートを
見ることから始めてみましょう。

「チャネル」レポートは、集客の中で一番大きい概要です。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

まずこの一番大きな概要をみて、集客をしてユーザーを増やしているが、主にどのチャネルの影響が多いのか、また影響が少なく集められているのか。などをみてみましょう。

  • 例えば、月間約1,000セッションの訪問していて、そのうち4割が自然検索(検索エンジンの検索結果画面)からの訪問している。ソーシャルメディアからの集客は3%(全体の2%)とごくわずかだった、また直帰率などの他の指標と掛け合わせしてみるとさらに細かい分析をして課題が発見しやすくなります。

全体をつかんでからそれぞれの項目を見る

例えば、自然検索の割合が一番多かったとしよう。多いということは、「検索エンジン対策がそこそこできている」と考えられる。なぜ多いのか原因を突き止めて、良い点をさらに量的・質的に改善することができるかもしれない。ただし、特定のキーワードでの集客に大きく依存しているような場合、検索エンジンの検索結果での掲載順位の変動がリスク要因にもなりえる。そのあたりの実態把握もしっかりしたうえでの判断が必要になりそうだ。

ソーシャルメディアからの集客ができていないので、
「もう少しソーシャルメディアでの活動を活発化する余地があるのではないか」また「PR活動やプレスリリースなどを活発に行う必要があるのではないか」とという可能性がある。割合としては低いが、少ないなりにソーシャルメディアからサイトへ訪問しているケースは、いったいどのようなルートで訪問し、ソーシャルでは何が話題になっているのだろうかという視点もあるだろう。

このように、まずは概要をとらえたうえで、それぞれを課題化し、次にどう深掘りしていくのかを考えながら分析していくことが効率よく作業をするためのコツである。

それでは、実際にどのように課題を見つけていくのかです。
それは、集客、行動、コンバージョンを一気通貫でみることです。

先ほどみた[チャネル]レポートで説明しよう。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

一番左のOrganic Search Directと記載されている箇所がディメンションだ。その右側にある9列はすべて指標で、計数評価軸になる。[チャネル]レポートだと集客チャネルの「Default Channel Grouping」がディメンションになっており、集客チャネル別のデータであることを表している。

「集客」はセッションのボリュームを見ます

[チャネル]レポートにおける「集客」の部分はセッション、つまり「何訪問あったか」というボリュームの視点が1つ目だ。指標の数値が多いことが重要になります。優先度としてはセッションの多い順に伸ばしたり、改善していきます。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

「行動」はユーザーの特徴と閲覧行動を見ます

「ユーザーの特徴」は「ユーザー」と「新規ユーザー」の2つの指標。
ユーザーの量と新規ユーザーの量の2つの指標だ。つまり集客している箇所が「新規が多いのか少ないのか」というサイト訪問者の特徴を示している。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

残りの「直帰率」「ページ/セッション」「平均セッション時間」はどれも訪問者の「閲覧行動」を表しています。閲覧行動の評価の見方。

  • 直帰率が低い
  • ページ/セッション(1訪問あたりのページビュー数)が多い
  • 平均セッション時間が長い

この3つの指標は、ほぼ相関関係にあると思って良い。
直帰率が低いと、次の2ページ目の閲覧が増え、増えることで「ページ/セッション」が多くなります。また多くなれば、滞在時間も比例して長くなります。

「成果」はコンバージョンの指標を見ます

「コンバージョン率」「トランザクション数」「収益」の3つで、受容度が高いのが、「コンバージョン率」「トランザクション数」「収益」の順で見ていきます。

例えば、集客が多いがコンバージョン率が低ければ、集客を増やして人を集めても結局はトランザクションにつながらないといった具合になります。その場合は、どこかで離脱している可能性があるので、行動について分析をフカぼっていきます。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

最後に課題を見つける上で、「3つの分類がそれぞれどうか」という視点で見る

ここで言いたいのは、流れが分かっても結局課題が見つけられなければ意味がないということ。データアナリストとしてただの作業をしているだけで、仕事はしていない。そのため、「どのように分類するのか」が重要ではなく「分類したうえで、どうデータを見ていくのか」が重要だ。

まずは、「集客」「行動」「コンバージョン」の3つの視点にそれぞれ〇△×の評価をして、マトリックスを作成することをオススメする。

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

[集客]>[すべてのトラフィック]>[チャネル]レポート

マトリックスの作成方法は、例えばOrganic Search(自然検索)の場合は、集客は〇、行動は新規ユーザー多い点で〇、閲覧行動の質は△、成果は○といった具合である。

マトリックスを作ることで「どこに重点的に投資すべきか」というポートフォリオ戦略を立てることができる。「重点投資すべき場所」「次狙うべき場所」「放置して良い場所」という判断が比較的容易になる。

たとえば上記の「Organic Search」の場合、圧倒的に量の多い「Organic Search」のコンバージョン率を0.1ポイント上げることでアップする収益は405$と計算することができる(コンバージョン率0.1%分の収益=648.5$÷1.6で計算)。

このような分析をすることで「どこの分析に時間をかけるべきか」という分析投資でも同じ考え方を適用できる。是非、この流れを一通り習慣化して身につけてほしい。

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